Les enfants à La Loingtaine

子どもたちの音楽を通した10日間フランス体験

旅の終わりに…

今回の企画、森先生の目的は”人間形成”。毎夏先生が同じように合宿形式で音楽アカデミー(講習会)をされているのだけれど、そちらは”音楽”が目的。夏のアカデミーはもう何年もされているのだけれど、そちらについて書かれた記事などがなくて、どんな様子なのか詳しくは知らないが、伝え聞くところによると、今回とは違って音楽に特化した厳しい講習会らしい。“音楽家のための”講習会なので当たり前だけど。

 

(興味がある方はこちらへ…

長岡京室内アンサンブル NPO法人音楽への道CEM 《公式HP》)

 

 

今回、普段はイタリアのサルデニア島に住んでいらっしゃるコラード先生が、偶然同時期にフランスにお仕事でいらしたことで、子どもたちのレッスンを見てくださったり、現地の学校を2校も見学に行けたり、現地の子供たちと交流できたりとたくさんの幸運が重なり、音楽だけでなく様々な経験をすることができた。企画してくださった森先生、いろいろなアレンジにお骨折りくださったMme.Masako、Mme.Eliane、日本とフランスとのやりとりなどなどお世話になったRちゃんママには感謝の言葉しかない。この場を借りて心からお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

特に森先生は、子供たちが自立すること。自分たちで考えて行動できるようにすることに心をくだいておられた。おかげさまで子供たちは、自分たちから練習を始めたり、自分たちで相談してパートを決めたり、練習したり、先生たちへお礼状を作ったりと自発的に行動する姿が多々見られた。

 

今、日本の多くの学校が「自分で考え、自分で行動できる子ども(生徒)」を育てることを目標にしている。そのために、学校レベルで具体的な方策がどのようにたてられているのかわからないが、今回、この企画に参加して、親としてできるのは「口を出したくても出さないこと。」がその一つなのだろう。と思い至った。

 

そこで思い出したのが、

”乳児はしっかり肌を離すな。幼児は肌を離せ、手を離すな。

少年は手を離せ、目を離すな。青年は目を離せ、心を離すな。”

という言葉。誰の言葉か知らないが、いつまでも小さい小さいと思っていた我が子も中学生。手を離す時期に来ていることを自戒をこめてここに残しておこう。

 

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食洗機の中のお皿まで綺麗に舐める食いしん坊ルナ